近年、働き方が多様化し、自分が好きなこと・やりたいことを仕事にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、旅行が大好きでその大好きな「旅行」を仕事にした渡部さんへインタビュー。
どうやって好きなことを仕事にできたか、好きなことを仕事にした結果どうだったかなどを伺いました。
この記事を読むことで、好きなことを仕事にしたいと思い、実際に「好きを仕事にすること」を実現するためのアクションを起こすきっかけになれば幸いです。
仕事内容
大学卒業後、新卒で大手旅行会社に入社し約10年間、個人のお客様を対象としたカウンターセールスとして勤務を続けています。お客様の旅行に対するニーズをくみ取り、最適な商品の提案や販売を行います。
年次が上がるにつれ専門の職務を任される機会も増え、入社5年目から7年目までは顧客管理対応の一環として、リピート率を向上させるための、ダイレクトメールのリスト作成業務やキャンペーン活動を行っていました。
現在は、社内で数名しか選出されないハワイエキスパートとしての仕事を任せてもらっています。コロナ禍で一時的に減ってしまった海外旅行需要を再び活性化させる趣旨で、お客様に有益な情報を社内外に発信することを目的とした職務です。
「ワクワク感を届けたい」ー働くイメージを沸かせた
昔から電車や飛行機に乗ってどこかに行くのが好きでした。「旅行」が好きになったのは、幼い頃から母と一緒にハワイに行くことが多かったからです。日本に帰国して、またハワイを訪れた時に感じる「帰ってきた」という感覚が好きでした。
旅行をするときのそのワクワク感を誰かに届けたいという気持ちが昔から、今もあります。性格が飽き性なこともあり、働くなら好きなことを仕事にしたいと思っていたので、航空・旅行会社やホテルなどのサービス業に絞って就職活動をしていました。
大学で現職のインターンシップ募集があり、面接を受けて実際に参加することに。個人のお客様ではなく、企業などの法人を対象に業務を行う法人営業の仕事でした。エンタメ系の仕事に関する手配の提案業務ではとにかくアイディアを生み出して企画することが必要で、想像力を働かせたり0から1を創造するのが苦手だと気づきました。
アルバイトでは、人と話すことが好きだということもあり、ずっと接客業に携わっていました。アルバイトとインターンシップの経験を経て、好きな旅行と接客を組み合わせた仕事に携わりたいと思うようになりました。
「好きを仕事にする」ー実現するために資格取得に励んだ
志望企業を受けるにあたり、TOEICや世界遺産検定の受験をしました。世界遺産が好きだったので、世界遺産検定の合格に向けた勉強は楽しかったです。他の志望者とスキルの差別化をするために、業界研究をしたり、実際に店舗を回ってお客様へのご案内の仕方や振る舞いを研究したりも…。
色々な企業の面接を受けていくなかで、在籍している会社の面接がよくある就職活動の典型的な質問ではなく、ケーキ屋のアルバイトの話や世界遺産について聞いてくださったので、肩肘を張らずに素の自分で面接に挑めた結果、この企業で働きたいと思う気持ちが増しました。
好きなことだからこそ、仕事として楽しめている
旅行の要素の中でも、特にグルメやお酒が好きで、それが功を奏してお客様との繋がりが増えました。
島根での研修参加の時に地酒に関する紹介があり、限定醸造で在庫がある時だけ購入できるという貴重なお酒を知りました。島根旅行を手配したお客様にその話をお伝えしたところ、旅行先から戻られた際に「現地に行った時に例のお酒を見つけて買ってきたよ、美味しかった。渡部さんに相談してよかった、アドバイスをありがとう」と言ってくださいました。それ以来、お客様との関係が深まり、旅行申込時に都度ご指名をいただき、全国各地の地酒をお土産に頂戴するほどの仲になりました。
仕事だけではなくプライベートでも旅行に行くことが多いのですが、その実体験をセールストークにできることはとてもいいことだと思っています。旅行先で感じたこと・行かないとわからないことを、自分の体験を経た上でお客様に伝えることができるので信頼度がより高まると感じます。好きなことだから仕事も楽しめているし、自分が旅行をすることでリフレッシュにもなり、仕事を頑張るモチベーションにもなっています。
また、働きながらスキルアップもできていると感じます。クルーズコンサルタントやエリアスペシャリスト、総合旅行業務取扱管理者の資格を就業中に取得しました。今度、普段勤務している店舗ではなく百貨店のイベントスペースで、ハワイの魅力やオススメの過ごし方を紹介する説明会を開催することになりました。経験談をもとにいろんな人に現地の旬な情報を発信していきたいと思っていたので、とても嬉しいですし、知識を発信できる機会を増やせるようにこれからも仕事を続けていきたいです!