こんにちは。ギグベースプラス編集部です。
「起業してみたい」「経験を活かしたビジネスを起こしてみたい」とは思っていても、なかなか一歩踏み出すことが難しいということも少なくありません。
今回の記事では起業や独立を考えている人に役立つ「不安を解消するためのヒント」や「起業に必要な力」を実際に起業経験を持つ黒崎さんにインタビューしました。
起業することが高校生からの夢であり「自分を信じて行動に移すことが大事」と語る黒崎さん。
普段はあまり聞くことのできない、起業家の貴重なキャリアストーリーですので、ぜひ最後までご覧ください!
日本の良さを世界にもっと広めていきたい
大学卒業後、不動産関連の会社を経て、医療機器などを販売する外資系企業の営業担当として約9年間勤務しました。年次が上がるに連れて、仕事面の業務改善やコンサルティングの業務も対応するようになりました。
それと同時に、いくつか副業も経験しました。ネットビジネス業では、ブログ投稿やアフィリエイトを運用したり、Tシャツなどを作成して販売したり…。自分が思っていたように収入を得ることはできませんでしたが、それだけが全てではないと感じ、ビジネスの根幹を学ぶことができたので、今となってはとても良い経験になりました。
営業として仕事をしつつ、起業の夢を叶えるためにMBAスクールに通い始めました。
その後、1社目は美容サロン、2社目はWebサービス、3社目の現在は経営コンサルティング、インキュベーションの会社 マックディインキュベート合同会社 を立ち上げました。
現在の会社では、日本企業と海外のバイヤーをマッチングさせるなどのBtoB営業を行うほか、IP・ライセンス事業や起業支援なども行っています。アジア・中東・ヨーロッパなど海外担当者からの問い合わせも多く、日本の良さや「made in JAPAN」をもっと知ってほしいし、世界に広めていきたいと思っています。
思い立ったらすぐ行動に移すマインドを大切に
将来の夢は、漠然と「起業すること」でした。社長という響きがかっこいいと思ったし、憧れの気持ちを持っていました。全く知識がないのに無駄にピーター・ドラッカーの本を読んだりもしましたね(笑)あとは父が自営業で働いていたということも、少なからず影響があるのかもしれません。
企業に勤めて20代後半になり、今後の人生について悩んだ結果、インキュベーション企業の転職活動を行ったのですが、その時の面接官がMBA資格を持っており、面接でその方とお話ししたやり取りに心打たれ、翌日にはMBAスクールへの入学を決めていました。
また、MBAスクール在学中に出会ったメンターにもとても感化されました。「起業に向けて何をしたらいいかわからない」といった不安に対してアドバイスをもらえたことが嬉しかったです。そのアドバイスのおかげで、入学してから半年で起業を決意でき、就業していた医療機器の営業職を退職するに至りました。
MBAスクールに入学することにより、人脈や人との繋がりの大切さを知ることができました。この当時からの「思い立ったら即行動に移す」というマインドは今でも自分の中で大切に持っています。
好奇心を大切に、できる理由を探して行動を
企業での就業から起業に至るまでは、自分の覚悟がしっかり決まりませんでした。やりたいことも曖昧なままだったので、起業に対する不安をどう払拭するかが課題でした。
MBAスクールで「アントレプレナー:起業家精神」の授業があり、「旗を振ったら誰かしら助けてくれる」という言葉を聞いて、前向きになれました。そこからはワクワクする気持ちでいっぱいだったため、不安は自然と消えていきました。
実際に起業してからは、経営面での大変さを知りました。1社目はマネジメントや人間関係について、2社目も売上が立たないなど…負のサイクルにハマってしまったときにビジネスの難しさを痛感しました。
経営者として難しいことはもちろんたくさんありますが、自分がどんな人生を歩んでいきたいかを常に考え、自分を信じれば何事も乗り越えられると思います。
「自ら省みて縮(なお)くんば 一千万人といえども我いかん」自分が好きな言葉です。これは、自分の心を振り返って自分が正しいと確信できれば、たとえ相手が千万人であっても、どんな困難があっても立ち向かって行けるという覚悟を示す言葉です。
人生一度きりだから、やりたいと思ったことはとにかくやったほうが良いですね。無理だったら無理で辞めれば良いと思うし、挑戦しないほかないです。好奇心を大切に、できない理由を探すのではなくできる理由を探して、アクションを起こすことが大事だと思っています。今後の展望としては、中長期的に日本のスタートアップやベンチャー企業に出資と経営支援を行うインキュベーションをしたいと思っています。 我々と一緒に日本経済を盛り上げましょう!