今の職場環境を変えるために転職活動を考えたとき、どのように進めればよいか迷う方もいるのではないでしょうか。転職活動を行う上でよく利用されているのが転職サイトと転職エージェントです。
本記事では、転職サイトと転職エージェントそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
また、転職活動の方法によってどちらの利用が向いているかも解説していきますので、転職活動の進め方に迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
転職サイトとは
転職サイトとは、インターネット上で求人情報を掲載するサービスです。
さまざまな業界や職種の求人が集まっており、転職者や就職希望者は自分で求人を検索して、希望する条件に合った企業を探します。
求人探しから企業への応募、選考などすべてを自分で行う必要があります。就きたい職種や入社したい企業が明確な方は、スピーディに転職活動を進められるためおすすめです。しかし、どのような仕事をしたいか定まっていない方にとっては求人数が多く、受けたい企業を決めるのに時間がかかってしまう可能性があります。
転職サイトを活用するメリット
こちらでは、転職サイトを利用するメリットを3つ紹介します。転職サイトは自分の力だけで転職を進めていく方法のため、メリットを把握して自分に合っているか確認しましょう。
自分のペースで転職活動を進められる
転職サイトを利用した転職活動は、求人探しから応募、面接など一連の流れを自分で行う必要があります。アドバイザーの介入を受けないため自分のペースで転職活動を進められるのがメリットの一つです。
仕事を続けながら転職活動を行う場合、スキマ時間を使って求人を探すことになるでしょう。転職エージェントを利用するとアドバイザーとの面談が発生し、なかなか予定を合わせられない可能性がありますが、転職サイトは自分の好きなタイミングで利用できるため、周りから急かされたりプレッシャーを感じたりすることなく転職活動に臨めます。
手軽に求人チェックできる
転職サイトは、誰もがいつでも求人を検索できます。転職エージェントとは異なり、自分の好きなタイミングで気軽に求人チェックが可能です。仕事が休みの日にまとめてピックアップしたり、仕事の休憩時間や通勤時間中に少しずつチェックしたりと、柔軟な対応ができます。
また、転職サイトは企業ごとに仕事内容や募集要項、福利厚生などの情報がわかりやすくまとめられており、サイト内で情報の掲載方法が統一されているためちょっとした時間でも複数企業の比較がしやすいメリットもあります。
アドバイザーとの面談に時間を取られない
転職サイトは自分で求人を検索して応募まで進めるため、アドバイザーとの面談に時間をとられません。そのため、気になる求人を見つけたらすぐに応募でき、スピーディーに選考まで進められます。仕事を続けながらの転職活動は、長引くと心も体も疲弊してしまいます。スキマ時間を有効活用するかつ短期間で転職を完了させるためには、希望する条件を明確にして転職サイトで求人を検索しましょう。
また、アドバイザーとの面談がなく個人でどんどん進められるため、選考や面接の経験があってサポートが必要ない方にも向いている転職方法です。
転職サイトを活用するデメリット
こちらでは、転職サイトを利用するデメリットを3つ紹介します。手軽に自分のペースで進められる転職サイトですが、転職活動に不慣れな方にとっては不安なポイントもあるといえます。デメリットを把握して転職エージェントとどちらが向いているかをチェックしましょう。
非公開求人への応募ができない
求人の中には、転職サイトには掲載されていない非公開求人があります。非公開求人は転職エージェントから提供される場合がほとんどです。そのため、転職サイトのみ利用している場合、非公開求人への応募ができません。非公開求人の方が条件のよい企業とは限りませんが、非公開求人をチェックできないことは、自分の条件に合った企業を発見する可能性を狭めてしまうとも考えられます。
より条件に合った求人を探したい方は、転職サイトと転職エージェントを併用するのも一つの手段です。
選考情報の提供や面接対策のサポートが受けられない
転職サイトは自ら企業を探して選考を受けるため、選考情報の共有や面接対策のサポートを受けられません。自力で転職活動を進めなければいけないため、転職活動が初めての方には不安が大きいでしょう。
転職活動では求人を探して応募するために履歴書や職務経歴書の作成や面接日程の調整、面接対策、入社前の給与交渉など、さまざま準備をする必要があります。仕事を続けながらの転職活動ではすべてをきっちり準備するには時間がかかってしまう場合もあるでしょう。対策に力を入れたい方は、転職エージェントの利用も考えてみてください。
応募する求人を絞るのが大変
転職サイトには膨大な数の求人が掲載されています。職種や企業の条件が絞れている方は、検索結果の求人数も少なくなるため希望の求人をスムーズに探せますが、今の職場環境を変えたいからとにかく転職をしたいといった転職先の条件を決めていない状態だと応募する求人を絞れず時間がかかってしまう可能性があります。
転職サイトで求人を探す場合は、条件を明確かつ細かく決めて検索をかけましょう。転職先の条件に迷っている方は転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、転職に関する専門知識を持ったアドバイザーが、転職活動をサポートしてくれるサービスです。希望する条件の求人紹介から、選考情報の提供、面接対策、入社後のフォローなど一貫したサポートを行っている場合が多い傾向にあります。
基本的に転職エージェントは無料で利用できます。転職希望者の入社が決定すると企業から転職エージェントに対して報酬が入るためです。金銭的な負担がないため転職活動に不安がある方は気軽に利用してみましょう。
転職エージェントを活用するメリット
こちらでは転職エージェントを利用するメリットを紹介します。転職活動が初めての方や選考や面接対策に不安がある方にとってはサポート体制が充実しているため、転職活動の流れを把握する目的として利用してみるのもよいでしょう。
選考や面接対策を行える
転職者に専任のアドバイザーがつきます。アドバイザーは一人ひとりの個性を把握して、希望に沿った求人提案を行うとともに、選考先の企業に合わせた面接対策のサポートを行ってくれます。
転職活動に不慣れな方が自分で条件に合う求人を探そうとしても、検索数が多く時間がかかってしまうこともあるでしょう。また、選考通過率をアップするためには各企業に合わせた面接対策が大切です。企業を熟知したアドバイザーからのサポートは転職活動を成功させるためのメリットといえます。
手続きを代行してもらうことができる
アドバイザーが希望する企業への応募や面接日程の調整、条件交渉など手間のかかる手続きを代行してくれます。仕事を続けながらの転職活動では、すき間時間を利用して慌ただしくなってしまうでしょう。サービスを利用すると手続き面での負担が軽減できるため、転職者自身は選考対策に時間をかけられる点がメリットの一つです。
非公開求人を提供してもらうことができる
転職サイトには掲載されていない非公開求人を提供してもらえる可能性があります。転職サイトに掲載されている求人は別のサイトでも公開されている一般的な求人情報のため、転職活動を続けていると同じ求人しか出てこない状況になってしまいます。
非公開求人の中でも希望する条件に合わせて紹介してもらえるため、無駄のない転職活動が可能です。
転職エージェントを活用するデメリット
こちらでは、転職エージェントを利用するデメリットを3つ紹介します。転職者をサポートする役割がありメリットの大きいサービスですが、利用する方によってはデメリットになりうる内容もあります。
応募や選考までに時間がかかる
実際の応募や選考に進むまでに時間がかかる点がデメリットの一つです。転職エージェントに登録した場合、まずは専任のアドバイザーと面談して、転職者の個性や希望する条件を把握する必要があります。その後、アドバイザーから条件に合った求人が提供されるため、条件が明確に決まっている方にとっては、自分で探すよりも時間がかかってしまうでしょう。
転職エージェントによって得意不得意がある
企業によって業界や職種の得意不得意があります。希望する業界に対して強みを持っていない転職エージェントを選んでしまうと、よい求人に出会えない可能性があります。サービスを利用する場合でも大まかな業界や職種を決めておくとサービス選びに困りません。
アドバイザーと相性がよくない場合がある
アドバイザーも人間のため人との相性があります。知識や経験、スピード感などで不満を感じたら、担当者の変更を依頼しましょう。上手く意思疎通ができていないまま転職活動を進めてしまうと希望する条件の求人を紹介してもらえなかったり、的を射た面接対策を受けられなかったりと、転職エージェントのよさを活かせません。また、アドバイザーの変更を希望する場合は、理由を具体的に伝えましょう。
転職サイトとエージェントを使い分けるポイント
転職サイトと転職エージェントは、自分の転職活動に合わせた使い分けが大切です。こちらでは、各サービスの利用が向いている方、併用が向いている方に分けてポイントを紹介します。
【転職サイト向き】自分のペースで転職を進めたい
期間を設定せず、仕事のスキマ時間を使って自分のペースで進めたい方には転職サイトがおすすめです。転職エージェントは希望条件のすり合わせや求人紹介のために面談時間を設定する必要があるため、仕事が忙しい方は時間を合わせるのが難しいでしょう。
転職サイトで企業を探しつつ、方向性が定まって本格的に活動する際に選考や面接のサポートを受けるためにエージェントを利用し始めるのも一つの手段です。
【転職サイト向き】既に希望条件が細かく決まっている
キャリアの方向性や希望する条件が決まっている場合は、転職サイトを利用してピンポイントに求人を探す方法がおすすめです。業界や職種が定まっていない状態だと求人検索で抽出される求人数が多くなりすぎてしまい、応募までに時間がかかってしまいます。既に働きたい業界や職種が決まっている方の場合、求人検索である程度の件数まで絞れるため、選択の手間を省き、選考や面接までスピーディーに進められるでしょう。
【エージェント向き】初めての転職活動
初めての転職活動は右も左もわからない状況です。転職エージェントのサポートを受けて流れを把握することから始めるとよいでしょう。アドバイザーと面談で話をしていく中で、目指したい業界や職種が定まってくる場合もあります。また、専任のアドバイザーがつくため転職活動が初めての方にとっては何か不安な点や悩みがあれば気軽に相談できるのも心強いでしょう。
【エージェント向き】選考や面接に不安がある
選考や面接に不安があり対策やコツを教えてもらいたい人は転職エージェントの利用がおすすめです。基本的な面接対策はもちろん、希望する企業に合った面接対策も行ってもらえます。選考の経験が少ない方や確実に面接を通りたい場合などは、アドバイザーのサポートを受けることをおすすめします。
【併用向き】たくさんの企業求人から探したい
たくさんの求人から自分に合った企業を探したい人は、サイトとエージェントの併用がおすすめです。自分で条件を設定して求人を探しつつ、エージェントからは非公開求人を提供してもらいましょう。転職サイトと転職エージェントで異なる求人を確認することで、幅広い求人をチェックでき、希望する企業を見つけやすくなると考えられます。
【併用向き】スピーディに転職先を決めたい
早めに転職先を決めたい人も併用がおすすめです。転職エージェントを活用して選考や面接の対策を行いつつ、自分でも希望する求人を並行して探すことでスピーディーに選考を進められるでしょう。サイトとエージェントの良いとこどりで活用すると、スムーズかつ成功率のアップも期待できます。
まとめ
転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ違った魅力があります。方向性が定まっていて自分のペースで転職活動を進めたい方には転職サイトがおすすめです。転職が初めてで不安の大きい方は転職エージェントを利用してアドバイザーのサポートを受けましょう。
転職先を自分が希望する条件で探したり、企業からスカウトを受けたりしたい方はギグベースをご活用ください。幅広い求人を取り扱っており、プロフィールに必要情報を入力することで即戦力を求める企業からのスカウトも受けられます。自分にぴったりの仕事を探したい方はギグベースに登録してみましょう。
