副業で収入を得たい、何かスキルを身に着けておきたいなどの理由から副業を始める人が年々増加しています。
近年は副業を解禁する企業も増加傾向にあり、リモートワークなどの働き方の多様化や働き方改革の影響を受けて、副業に対する認識が変化しつつあります。
今回は、促進する動きが強まる副業のメリット・デメリットを考慮したおすすめの副業を紹介します。
目次
副業とは
副業とは、一般的に本業以外の仕事によって収入を得ることを指し、本業に比べて収入や力の入れ加減の少ないものとされます。
生活するための収入を得る中心となる仕事である本業に対し、副業はあくまで本業に加えて収入を得る補助的な立ち位置となります。そのため副業は、本業の妨げにならないような範囲で行わなければなりません。
低収入や将来の貯蓄、空き時間の有効活用などの理由から副業を行う人が年々増加しており、厚生労働省においても「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の作成やモデル就業規則の改定により副業を禁止する規定の削除など、社会全体として副業を促進する動きが見られます。
副業のメリット・デメリット
副業を行うことで収入などでメリットがあると考えられますが、デメリットもあることを認識しておく必要があります。
副業のメリット
収入の増加は、副業の大きなメリットといえるでしょう。空き時間など副業を行うことにより、本業以外の収入源を得られます。
また副業を通して、本業に活かせるスキルや経験を積んでキャリアアップを目指したり、本業をこなしつつ将来の転職に向けての準備ができたりするのも魅力のひとつです。
近年は、働き方の多様化によってテレワークが浸透してきており、インターネットを使用した仕事の求人増加にともなって、自宅にいる時間を有効活用できる副業も増えています。
副業のデメリット
本業が終わった後や休日に副業を行うことで、時間や体調の管理が難しくなり、本業に支障をきたす恐れがあります。企業側において約85%が副業を認めていないというデータがあり、副業に入れ込むあまり、本業へのモチベーションの低下や体調管理が懸念されています。
しかし、本業に支障をきたさなければ副業を認める企業も増えており、本業に合わせた副業選びや本業と副業のバランスなど、ワークライフバランスを保つことが課題とされています。
副業を選ぶ、5つのポイント
収入面や能力面でメリットのある副業ですが、ワークライフバランスなどのデメリットを踏まえた副業選びが重要です。
ここでは、自分の本業に合わせた副業選びのポイントを5つ紹介します。
スキルアップできるかで選ぶ
自身がスキルアップできる副業を選ぶことで、本業で活かせるスキルの習得や本業でのキャリアアップにつなげられます。
また、本業やこれまでに会得したスキルとは関連のない「新しい分野」にチャレンジすることで、自身の視野が広がり、新たな活躍の場を見つけられる可能性もあります。
さらに、本業とは別の分野での人脈を広げることで、慣れた本業とは違った環境でのスキルアップも望めます。
本業に支障をきたさない範囲で副業を選ぶ
副業を行うのであれば、本業と副業を両立し、ワークライフバランスを保つ工夫が必要です。
インターネットを使用した副業であれば、移動時間がなく、本業に合わせて無理のない時間帯を選んで自宅で働くことができるため、比較的容易にワークライフバランスを保つことが可能です。
本業に支障をきたさないためにも、移動時間がかからない副業や「平日の夕方」、「土日のみ」などの時間帯を選択できる副業を選ぶのがポイントです。
趣味で選ぶ
自身の趣味を副業に活かす方法もあります。例えば、読書が好きな方ならクラウドソーシングサイトなどを活用した書評作成、衣服や雑貨などのクラフトが好きな方ならハンドメイド作品の販売などが挙げられます。
趣味を活かした副業は、すでにある程度の知見があるので始めやすく、好きな分野なので続けやすいというメリットがあります。必要な道具などもすでに所有しているものを使用できるので、新たに道具を準備する手間も不要です。
取得したスキルで選ぶ
本業では活かせていないスキルや過去に取得した資格を活かした副業を選ぶのもおすすめです。
例えば、学生時代に英語検定の資格やTOEICで高得点を取得している方は、翻訳や英会話講師の仕事が選択肢として挙げられます。インターネットを使用したオンラインでの英会話講師の求人も多く、在宅の仕事で語学力を活かせる可能性があります。
本業の技術を活かす
本業で培ってきた技術をそのまま副業に転用することで、本業でのスキルアップにもつながります。
求人が多い分野には、プログラミングやWebデザイン、コンサルティング業などがあり、専門性を発揮することで高収入を得られる可能性があります。しかし、実績が少ないと報酬も期待できないので、自身の技術を磨き続けることが重要です。
また、同分野における会社以外での人脈も広がり、技術の研鑽や専門知識を深めることが期待できるでしょう。本業に再活用することで待遇改善の可能性もあります。
おすすめの副業
持っている資格や趣味を活かしつつ働きたい方や、本業と上手に両立したい方におすすめの副業を紹介します。
Webライター
クライアントの依頼に応じてWebサイトの記事を書く仕事です。
報酬はクライアントや案件、自身の実績によって大きく異なり、はじめは1文字0.2円など報酬の低い案件を提示されることもありますが、実力次第で1文字あたりの単価は上がる可能性があります。
記事の校正やcms入稿(Web上に公開する作業)、画像編集などの依頼がある場合もあります。
YouTuber
YouTubeに自分のチャンネルを開設し、動画を配信する仕事です。仕事のノウハウや商品の紹介、ゲーム実況など、さまざまなカテゴリにおいて動画を作成し、広告や動画の再生数に応じて収入を得ます。
動画編集
YouTubeなどの動画配信サイト用の動画の編集代行や、結婚式などの各イベント動画の作成・編集、商品や企業のPR動画の作成・編集などを行う仕事です。
イラストやデザイン
自分の描いたイラストやデザインを、SNSやクラウドソーシングを活用して販売する仕事です。企業や個人の依頼を受けて、イラストやデザインを行うケースも多くみられます。
副業からスタートして、フリーランスや企業に雇用してもらうことで本業にできる可能性もあります。
写真撮影・販売
写真を撮ったり、撮った写真を販売したりすることで収入を得る仕事です。写真の加工やデザインを手がけることもあります。
おすすめしない副業
多数ある副業のなかには、収入につながりにくいものやトラブルに巻き込まれる恐れがあるものもあります。
ポイントサイト案件
サイトの広告などでもよく見かけるポイントサイト案件は、あまりおすすめできません。ポイントを稼いで得られる報酬額が少なく、単価の安いものだと300円ほど、単価の高いものでも10,000円ほどが上限となっています。
隙間時間でお小遣い稼ぎができるのは魅力的ですが、安定した収入を稼ぐ副業としては適していません。
詐欺被害に遭う可能性のあるもの
TwitterやLINEなどのSNSを利用して、「誰にでも簡単に稼げる副業」などを謳い文句に、ノウハウなどの情報商材を売りつけたり、個人情報を収集したりすることを目的とした詐欺案件が存在します。
あまりにもメリットのあり過ぎる内容の案件などは、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性が高いため注意が必要です。
まとめ
リモートワークなどの働き方の多様化や働き方改革の影響を受け、副業に興味を持つ人が増えています。また企業側でも副業に対する認識が変化しつつあり、副業がしやすい環境作りが促進されています。
副業には、本業以外で収入が得られることやスキルアップの可能性などのメリットがありますが、本業とうまく両立させるのは、本業とのワークライフバランスを保つことが不可欠です。
紹介した内容を参考に、自身の本業やスキルに合った副業を見つけて、新しいワークスタイルを実現してください。