フリーランスとは、企業に属さず、独立して企業から委託された業務を行う人です。
「フリーランスになったけど、成果が出ない。フリーランスに向いていないのかな?」
「これからフリーランスを目指すけど、向いているのかな?」
フリーランスになった人や、フリーランスを目指す人のなかには、このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスに向いている人や向いていない人の特徴や、フリーランスのメリット・デメリットを解説します。また、フリーランスとして活躍するためにするべきことを7点ご紹介します!
目次
フリーランスに向いてる人の7つの特徴
フリーランスに向いている人には、以下のような7つの特徴があります。
- 向上心が高い人
- 自己管理とスケジュール管理ができる人
- 柔軟性と環境適応力に自信がある人
- 金銭管理ができる人
- 1人で仕事を進めていくことに抵抗がない人
- 納期を含む「約束」を守れる人
- 将来やりたいことがはっきりしている人
向上心が高い人
日々の学習を継続させて自分のスキルを定期的にアップデートできるなら、今後の案件獲得の武器になります。新しい技術やツールにもスムーズに対応できるようになり、さらに業務分野を広げられるでしょう。
また、横のつながりを多く確保できるとお互いに情報交換ができ、仕事獲得のチャンスもアップします。
自己管理とスケジュール管理ができる人
仕事の依頼を受け、納期から逆算してスケジュールを組みます。業務を開始し、期限内の納品まですべて1人で行ないます。複数の業務をかけ持ちすることもあり、ライフサイクルに合わせて同時進行で進めていく能力が必要です。
体調不良で仕事がストップすると、クライアントからの信用を失いかねません。日々の体調管理ができることもフリーランスとしての大切な資質です。
柔軟性と環境適応力に自信がある人
フリーランスは複数のクライアントと業務提携をするケースが多く、それぞれのルールにフレキシブルに対応できることが大切です。
「はじめまして」の挨拶からはじまり、業務にスムーズに臨める社交性は、どのようなシーンでも自分にプラスをもたらしてくれるでしょう。
金銭管理ができる人
経理業務も欠かせません。帳簿管理、税務管理など企業の経理部が行なっていたことを1人で行なう必要があります。
売上目標を立て、売上が確定したら経費や収支を計算し経営するため、フリーランスにとってお金の管理能力は重要な要素です。会計ソフトを積極的に導入し、自分で工夫して使用する柔軟性も求められるでしょう。
1人で仕事を進めていくことに抵抗がない人
基本1人で業務を行なうのがフリーランスです。わからないことがあったら自分で調べる、クライアントに相談する、詳しい人に質問するなど、自分で動いて問題解決を行なう必要があります。
すぐに問題を解決できることは、業務を効率良く進めることにもつながります。
納期を含む「約束」を守れる人
フリーランスの業務委託はお互いの「信用」によって成り立ちます。信用を維持できる方法として「約束を守る」ことは最重要ポイントです。
最近では、顔が見えないインターネット上での業務のやり取りも増えています。特に「納期を守る」などの約束を遵守できる人は信用が厚くなるでしょう。
将来やりたいことがはっきりしている人
「今後どのように事業を拡大していきたいのか」「売上をいくらまでのばしたいのか」など、詳細なビジョンを持っている人はフリーランスで成功できるでしょう。目標達成までの細かいフェーズをイメージできるためです。
また、日々向上心を持ってスキルアップしている人は業務拡大も実現できるでしょう。
フリーランスに向いていない人の7つの特徴
「積極性に乏しい人」は、フリーランスに向いていないといえるでしょう。
主な特徴は下記の7つです。
- 起業自体がゴールの人
- 自分で決められない人
- 営業力やコミュニケーション能力がない人
- 安定した収入を求める人
- 仕事に対する責任感がない人
- セルフコントロールができない人
- 意思決定が遅い人
起業自体がゴールの人
フリーランスになるまで多くの努力をし、実際にフリーランスになったら「燃え尽き症候群」になってしまう人もいるでしょう。起業後の具体的なビジョンを明確にしていなかったことにより、「起業したこと」に満足し、その後のビジネスが成り立たないケースもあります。
「フリーランスになることは、目標を実現するためのステップ」ととらえることが大切です。
自分で決められない人
何事も自分で決めていかなければ、フリーランスとして生きていけません。業務スタイルや仕事獲得、ソフトの導入など初めての決定は不安がつきものですが、経験していくことで見極めの精度も上がり、自信も付きます。
そのためには自分自身で決定し、実行していくしかないのです。
営業力やコミュニケーション能力がない人
フリーランスは、自分で営業して依頼を獲得していかなければ仕事がなくなります。クライアントへに合った企画・提案、ミーティング、プレゼンテーションなど、すべて自分で行ないます。当然、そのなかでオンラインミーティングや、直接会う機会もあるでしょう。緊張するかもしれませんが、場数を踏んで自信をつけていきましょう。
コミュニケーション能力に心配がある人は、フリーランス専用のコンサルタントに相談する、営業について学べるスクールに通うなどといった対策を講じ、スキルアップに努めます。
安定した収入を求める人
フリーランスは、収入に波があるケースがあります。月によってはたくさん稼げたり、思いのほか少なかったりすることもあるでしょう。思うように売り上げが伸びなかった月が続けば、会社員の毎月決まったお給料が振り込まれるスタイルが羨ましく感じることもあるかもしれません。そのため、安定した収入を求める人には厳しい世界といえます。
しかし、会社に働かされるのではなく、自分で自分を動かして収入を得られる達成感や、自分で売り上げをつくったという経験はフリーランスの醍醐味です。
仕事に対する責任感がない人
仕事の全責任を自分で背負うのがフリーランスです。会社のように上司がいないぶん、仕事に対する責任感が強い人ほどフリーランスで成功できます。
うまくいかないときに人のせいにする人は、フリーランスには向かないでしょう。
セルフコントロールができない人
仕事の締め切りが迫っているのにスマートフォンがやめられない人、プライベートと仕事の境界が曖昧な人は業務に集中できなくなります。家で仕事をする場合は仕事の時間や場所をきちんと区切って業務を行ない、メリハリを付けることで効率良く仕事を進められます。
仕事の自由度と生活の時間を上手に組み合わせることで、フリーランスとして成功していけるでしょう。
意思決定が遅い人
決定時に悩みすぎて時間がかかってしまう人は、チャンスを逃してしまいます。「何が不安なのか」「どうして決められないのか」を1つずつ書き出して、さまざまな手段で不安を潰していくようにしましょう。
決断力の早い人はクライアントとの契約も早く、好印象を持たれます。
フリーランスのメリット
フリーランスのメリットは、あらゆる面で自由なぶん、いろいろな可能性があることです。主なメリットは下記8点です。
- やりたい仕事ができる
- 上司や同僚の監視がない
- 定年がない
- 時間を自由に使える
- 高収入を目指せる
- 節税対策ができる
- 起業の準備ができる
- さまざまな仕事にチャレンジできる
上記のメリットに魅力を感じ、さらに先に紹介した「向いている人」に当てはまるようなら、フリーランスにチャレンジしてみるのもよいでしょう。
フリーランスのデメリット
フリーランスのデメリットとして挙げられるのは、以下の8点です。自由度は上がりますが、責任も重くなるという点がポイントです。
- 収入が安定しにくい
- 社会的信用度を維持しなければならない
- 仕事を探すのが難しい
- 案件継続には成果が必要
- 確定申告が面倒
- 1人で業務を進めるため、スキルアップが難しいことがある
- 休日を返上して仕事することもある
- トラブルにあったときの補償がない(保険・手当・福利厚生など)
上記のデメリットを現実的にイメージしてみて、大きな問題と感じないようであればフリーランスにチャレンジできるでしょう。
フリーランスで活躍するためにやるべき7つのこと
フリーランスで活躍するための大きなポイントは「行動」と「管理」です。
- フリーランスについて先に学習する(開業届けや申告方法など)
- 自己発信する
- スキルを磨く
- 明確な目標を立てる
- 1人で行なうのが不安であれば、エージェントを利用する
- 経理の整備をする
- 求人サイト(アプリ)を利用する
もしフリーランスの運営で困ったときは「エージェントを利用する」、営業を課題にしているなら「求人サイト(アプリ)」を使って仕事獲得の機会を増やす方法もあります。問題を理解し、うまく対応できるかは重要です。
まとめ
現在、日本のフリーランス人口は360~470万人といわれ、年々増加傾向となっています。そのため、今後は競争も予想されるでしょう。
これからフリーランスを目指す人やフリーランスになったばかりの人は、定期的に自分を客観視し、起業について冷静に考えてみてください。1人で抱え込まず、相談できる人と積極的に話をすることもおすすめです。
また、今まで身につけたスキルを活かして、フリーランスから転職をするのも、ひとつのステップアップです。